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環境教育体験レポート:地球の道 奇跡の星を次の命につなぐために


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サッカークラブFC今治の運営会社という印象が強い今治.夢スポーツですが、「次世代のため、 物の豊かさより心の豊かさを大切にする 社会創りに貢献する」という企業理念達成を目指す事業活動の一つとして教育事業も行っていることを知っていますか?今治市から指定管理委託を受けている「しまなみアースランド(今治西部丘陵公園)」では、小学5年生向けの環境教育プログラムと、未就学児向けのmoricco、「しまなみ野外学校」ではぼうしろの森でキャンプや研修事業を行っています。デロイト トーマツ グループも環境問題に取り組む企業として広報担当3名で様々なプログラムを体験してきたので、今回はそのレポートをお届けします!
後編:環境教育体験レポート 地球の道の体験

地球46億年の歴史を460mの道に置き換えたという「地球の道」。今回特に楽しみにしていた体験です!

・・・と、いきなり体験してみての感想なのですが。
地球は誕生してからカンブリア紀と呼ばれる生命大爆発の時代や氷河期、恐竜の絶滅を経て現在に至

る、ぐらいのイメージでしたが、地球がまるっと凍ってしまう!とか、ほとんどの生命が滅びかけた!とか、いま問題となっている温暖化とは比べ物にならないほど熱かったり逆に寒かったり・・・地球にはかなりのドラマがありました。今私たちが経験しているこの住みやすい地球環境は奇跡とも言えるものなのかもしれません。地球が歩んできた長い長い道のりの中で、絶妙なバランスの上で成り立っているこの奇跡を、人類の手で壊していいのか、そして460mの道は今後どのような道につながっていくのか。具体的に道のりを振り返ってみたいと思います!

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「元々地球は今よりもっと小さかったけれど、そこに隕石や小さな惑星が次々にぶつかって今の地球の大きさになったそうです」

(スタートから知らない話が飛び出しましたが、どうやら子どものためだけの体験プログラムではなさそう・・・)

マグマオーシャンの時代が始まり、数歩歩くとあっという間に1億年が経過! 1000万分の1の縮尺になかなか慣れません。地球の表面が冷えて地殻ができ、大気中にあった水蒸気が冷やされ、長い間雨が降り注いだ結果できたのが原始海洋です。40億年前までは海はなかったのですね。

単細胞の微生物が生まれ、それが私たちヒトにつながった・・・と思いきや巨大隕石が落下します。なんとその隕石の大きさ、北海道サイズ!マグマの津波が地球を覆い、せっかくできた海も蒸発してなくなってしまいました。24億年前からは全球凍結がおきます。私たちにとって地球温暖化は大問題で、平均気温が1℃上がるだけでもいろんなところに影響が出ますが、遠い昔には地球全体が凍っていた時期もあるのですね。火山の温室効果で徐々に溶けていき、最初の超大陸が出現したのが19億年前です。

「大陸は今でも動き続けていて、2.5億年後には全てくっつくと言われています。」

2030年には空飛ぶクルマが実用化されると言われていますが、大陸が1つになった時、移動手段や旅行はどうなっているのでしょう。暮らしの舞台はもはや地球だけでなく宇宙になっているのかもしれません。

さらに歩いていくと、高い石がみえてきました。8億年前、再び全球凍結です。2.5億年前にスーパーブルームの巨大噴火が起こると、太陽の光が届かず、植物が光合成できなくなります。この時95%の種類の生き物が死んだと言われていますが、そんな中、爬虫類が巨大化して恐竜が誕生します。地球の道を横切る格好で恐竜の大きさをイメージできる仕掛けがあるのですが、こうして自然の中で恐竜が生きていた時代を想像すると、博物館によくある骨の模型を見るのとはまた違ったインパクトを感じます。

(ところで、もうすぐ460mの道もゴールが見えてきたけど、人類の登場はまだかな・・・)

巨大隕石が落下し恐竜が絶滅すると、ようやく哺乳類の時代が始まりました。ほぼゴールなのですが・・・人類の登場から現在までを地球の道の長さにすると、なんと、たったの2cm!衝撃です。人類は長い歴史をたどってきたと歴史の授業では教えられ、毎日当たり前のように生活していますが、隕石が衝突し、高温/凍結の世界を経て今があることは奇跡であるし、地球の歴史の壮大さを肌で感じることができました。

地球が歩んできた道のりを思うと人類の歴史は短い ―― これを全身で学ぶと、次に今後私たちがどう生きていくべきか、という疑問にぶちあたります。地球環境は過去の歴史の中で大きく変化してきましたが、その変化には長い年月がかかっており、たとえ生命にとって過酷な環境になったとしても、なんとか順応したり種をつないだりすることができてきました。これに対して人類が起こした変化は本当に短い期間におけるものです。長い長い年月を経て地球に蓄積されていった化石燃料を掘り起こし、地球スケールでいえば実に瞬きぐらいの間に、ものすごく大きな、不可逆的な変化を起こしてしまっている・・・果たして私たちはこの奇跡の星を次の命につないでいけるのでしょうか。

地球の道の前に、地球全体の表面積をこの板だととらえると、飲み水として使える水はこれくらいと言って、レクチャーをしてくださった黒澤さんが持っていた瓶から一滴の水をたらしていたことにも驚きました。

(蛇口をひねればいくらでも水が出る時代なのに、地球全体で使用できる水がこれだけなんて・・・)

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地球で飲み水として利用できる水は全体の0.01%にも及ばず、安全な飲み水が飲めない人は現在22億人。世界人口の増加や気候変動で水不足問題は深刻化してきていますが、このまま異常気象が進めば人が住める地域も狭くなってしまう問題に発展する恐れもあります。地球という限りある資源を次世代につなげていくためにはどうすればいいのだろう・・・地球の道のゴール近くには写真の石があるのですが、その言葉がまさに今後の私たちがどう生きていくべきかを考えるヒントとなるものでした。「地球は子孫から借りているもの」 ―― ネイティブ・アメリカンの諺として知られる言葉です。環境問題とは人の心の問題で、もっと豊かになりたいという欲望が引き起こしますが、家族と一緒にいることが幸せ、美味しい空気を吸えるだけで幸せ、のように幸せの基準を変え、生き方を変えることで少しずつ環境問題も変わっていくはずです。子孫から借りている地球の「道」を絶やさぬよう、そして子孫にバトンを渡していくためにも起こるべきではない変化は起こさぬよう、地球の未来を考えるだけでなく今すぐ行動しなければ。今回発行した環境教育冊子もそうですが、今後もメッセージを発信し続け行動していくことを大事にしていきたい、と思いながら、アースランドをあとにしました。

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【コラム】
空港からモールまで!どこにいてもFC今治を応援したくなる街
① 念願の今治へ!朝いちばんの飛行機に乗って松山空港に到着すると目の前にはFC今治フラッグが!Welcomeされている気分になりました。レンタカーを借り、今治へ!みかんの木に驚いたり、瓦屋根に魅了されたり、今治造船や太陽石油の工場に圧倒されました。

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② この日はいわてグルージャ盛岡とのホーム戦。まずはスタジアムグルメで腹ごしらえをしていざ夢スタへ!串焼肉や今治焼豚玉子飯を食べました。会場には他にもFC今治カラーである青と黄色で作られたアクセサリーやストラップなども販売されており、FC今治カラーの髪ゴムをつけた幼稚園児サポーターの可愛さに悶絶でした。

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③ 良天候のなか、1000人以上の観客に見守られ3-1で勝利。驚いたのは、平日昼間(13時)の試合にもかかわらず、老若男女がスタジアムに応援に駆け付けていること。幼稚園児が先生に連れられてみんなで応援しにきたり、おじいちゃんおばあちゃんとファミリーで見に来ていたり、大学生位の若い女子たちもいて、本当に地元の人に愛されているチームということを改めて感じました。

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④ 試合終了後は目の前のイオンモール今治新都市に行くというのがお決まりのコース!イオンの中でもFC今治のユニフォームを着ている人が大勢いました。FC今治ブースではDeloitteロゴが入ったタオルやユニフォームを見て、応援メッセージを書いてきました。

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