2025.10.30

2025年8月25日(月)~29日(金)、愛媛県今治市で、次世代リーダー育成プログラム「Bari Challenge University 2025」を開催し、16〜30歳の29名が仲間と共に本気で考え抜く4泊5日を過ごしました。
本記事では、そのプログラムの様子をレポートいたします。
Bari Challenge University(BCU)は、株式会社今治.夢スポーツが立ち上げた、次世代リーダーを育成するためのプログラムです。「全国の若者が今治に集い、夢や仲間や新たな考え方に出会い、世界中で躍動するきっかけを創り出すこと」を目的とし、参加者が地域社会の課題解決に向けたアイデアを創出するワークショップに取り組みます。
AI時代となった今、誰もがすぐに「答え」を検索し、与えられるようになりました。しかし、だからこそ人間にしかできない「考え抜くこと」「協力し合うこと」「自分なりの答えを導き出すこと」がますます重要になっています。BCUは、参加者が自分自身に徹底的に向き合い、主体性をもって挑戦できる場であり、この取り組みを通じて参加者が次世代を担うリーダーへと成長していくことを目指しています。
BCUの開催は、今年で7回目となりました。
7回目の開催となった今年のBCUは、「デジタルを活用した共助のコミュニティづくりに挑戦せよ」をテーマに掲げ、参加者は多様な仲間とチームを組み、今治市の現場に入り込みながら、デジタルとリアルを融合させ、共助の仕組みを構想・提案しました。
7回目となるBCU2025が無事に終了し、29名の参加者が力強く羽ばたいていきました。彼らがこれからそれぞれの場所で挑戦を続け、社会を変革し、未来を切り拓いていくことに大きな期待を寄せています。
今年のBCUは、「デジタルを活用した共助のコミュニティづくり」に挑戦することをテーマに掲げました。全国から集まった16歳から28歳までの若者たちは、今治市内の現場に足を運び、地域に根ざした課題に触れながら、仲間とともに議論し、解決の糸口を探り、プロトタイプづくりに取り組みました。
そして、何より中間発表で審査員よりかなり厳しいツッコミを受け、納得いかなかったり理不尽さを感じながらも、最終発表に向け涙を流しながら必死で議論しぶつかる姿は心に響きました。
これからの時代は「ネットで調べても出てこない」「AIにもデータがない」未知の問いに直面することになります。つまり「正解のない時代」を生き抜く力が求められているのです。そのときに必要なのは、自ら行き先を決めてチャレンジする主体性、心身共のタフさ、適応力、そして何より我々の企業理念「次世代のため物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」を具現化した共助のコミュニティです。
最終発表の時のみんなの驚くような成長ぶり、そして発表後のやり切った笑顔を見て彼らが次の時代を創って行くのだと確信すると共に、本当にBCUを開催して良かったと心から思いました。
BCU学長 岡田武史
第1回の事前プログラムでは、当社取締役・飛田より今回のテーマについての概観、当クラブの取り組みを紹介しました。また、デロイトトーマツコンサルティング合同会社・杉江 薫さまからの講義を通じて、今回のテーマについて概観や、これまで人類が歩んできた社会について、それに伴っておこったデジタル技術について、学んでいただきました。
第2回の事前プログラムでは、サイボウズ株式会社の青野 慶久さま、久保 正明さまより講義をいただきました。「実践事例から学ぶデジタル共助システム」をテーマに、同社「キントーン」を活用した防災、子ども食堂、伝統工芸など多分野にわたる共助のコミュニティの実践事例をご共有いただきました。
<Bari Challenge University 岡田学長 開会あいさつ・講義>
岡田学長より、当社のリスタートから現在に至るまでの経緯、次世代育成事業「遺伝子にスイッチを」の理念、そして本プログラムのテーマである「共助のコミュニティ」について講義を行いました。約45分の講義を通じて、参加者は本プログラムへの理解を深め、続くワークショップに向けて徐々に主体的な姿勢を形成していきました。
<FCI生企画「今治のコミュニティに潜入しよう」>
FCI(FC今治高校生)2期生が企画・運営するプログラムを実施しました。アイスブレイクとして人生グラフを用いた自己開示を行った後、3つのグループに分かれて今治市内で活動する多彩なコミュニティ(くろごま団地、ラジオバリバリ、農業法人サポート中寺)を訪問し、関係者の方々から直接お話を伺いました。
各訪問先で参加者から活発な質問が飛び交い、テーマに対する高い関心と熱意が感じられました。
<FC今治コミュニティ体験>
FCI生企画に続き、FC今治が実践するコミュニティ活動(アシさとクラブ、ヴィンヤードクルー、Voyage)について、各グループに分かれて概要説明と体験を行いました。これまでの座学で得た知識を、実際の活動を通じて肌で感じることで、コミュニティ形成への解像度を上げる機会となりました。
午前はグループワークによる自由行動。全6チームが別れて、1日目に訪れたコミュニティに再訪問したり、スタジアム内でブレインストーミングを行いました。
午後には、事前オンライン講義でも登壇いただいた青野さまとの、フィッシュボール形式でのQ&Aセッションを実施しました。テーマにまつわる質問のみならず「コミュニケーションを取る上で気にかけていること」「集団の中でどうメンバーの熱量を上げるか」など、多岐にわたる対話が止むことなく行われました。
セッション後は各自グループワークに戻り、3日目の中間発表に向けたブラッシュアップに励みました。
午前中のグループワークを経て、中間発表を行いました。各チーム発表を行うも、審査員のみなさまからは「つまらない。提案を聞いていて全くワクワクしない。」「ちゃんと練習したか?聞き手のためにルールの中でベストを尽くすこと、最後まで気を配ることが大切なのでは」「手触り感がない」といった、数々の厳しいフィードバックがございました。
再び各チームがグループワークへ。行動量が増えたチームもあれば、議論の中に個人名や、「○○のことをよくしたい」といった、より具体的な、手触り感を模索するような様子が見受けられたり。厳しいフィードバックを経て、様々な思いと、それに基づく行動の変容があったように感じます。スタジアムにて遅くまで、涙ながらに各々の見解を話し合うチームもおり、衝突しながらも、テーマに向かって切磋琢磨し合う様子が印象的でした。
各チーム、最終発表に向けての追い込みに。中間発表を受けて、自分たちの考えをさらに深めるためのグループワーク、ディスカッションに没頭しました。
株式会社XLOCAL 代表取締役 坂本 大典さまにもアドバイザーとしてご協力いただき、各チームが最終発表に向けてブラッシュアップを行い、議論は深夜にまで及びました。
各チームが試行錯誤を重ねて、考え抜いた発表を行いました。
各チームの発表について、概要をご紹介します。

最終発表を経て、結果発表へ。最優秀賞はFチーム!最後までプレゼンができずに終了した中間発表から一転、新しい切り口から共助のコミュニティに迫るプレゼンを実施してくれました。

当社は「日本を起業先進国へ。」を理念に掲げ、これまで3万社を超える起業家の挑戦を、会社設立から税務・労務・法務までワンストップで士業サービスを提供することで支援してまいりました。
Bari Challenge Universityが掲げる“挑戦する次世代リーダーを育む”という趣旨は、まさに当社が目指す理念と重なるものです。
今回のプログラムを通じて、参加者の皆さまが机上の学びにとどまらず、実際の行動を通して大きな成長を遂げられたことを大変嬉しく思います。
この経験が今後の歩みにつながり、未来のリーダーや起業家として羽ばたかれることを心より期待しております。当社は今後も、挑戦を続ける皆さまを全力で応援してまいります。
トップパートナー
エグゼクティブパートナー

































