2026.09.29
株式会社今治.夢スポーツは、2026年(令和8年)9月29日に定時株主総会を開催し、第25期(令和8年2月1日から令和8年6月30日まで)の事業報告および決算書類について報告を行い、承認されましたのでお知らせいたします。あわせて、事業報告の一部を掲載いたします。
Jリーグのシーズン移行(秋春制)に伴い、当クラブの事業年度とフットボールシーズンを一致させるため、当社は第24回定時株主総会における定款一部変更の決議に基づき、当期より決算期を従来の1月31日から6月30日へ変更いたしました。これに伴い移行期間となる当期(第25期)は、2026年2月1日から2026年6月30日までの5ヶ月間の変則決算となっております。
「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」という企業理念のもと、サッカークラブ運営事業を中心にさまざまな事業に取り組んでいます。FC今治としてはシーズン移行に伴い開催された「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」に臨みました。
損益は下記のとおりであります。
純売上高が、約13億5841万円、売上原価が約3523万円、販管費及び一般管理費が約10億5165万円となり、営業利益約2億7151万円、経常利益約3億74万円、当期純利益が約2億6112万円となりました。
なお、スタジアム管理運営会社の株式会社今治.夢ビレッジは、純売上高が約1億1734万円を計上するも経常利益はマイナス約1854万円となり、当期純損失は約1898万円となりました。
よって株式会社今治.夢スポーツ、株式会社今治.夢ビレッジの2社合計で、約2億4213万円の当期純利益となりました。
人員に関しては、2026年9月1日時点で社員が約40名、選手を除くコーチ、インストラクターなどの業務委託契約が70名と、110名を超え、さらに出向者が9名に増えました。引き続き幅広い年代、多様なバックグラウンドの人材が集い、活躍する組織を目指していきます。
区 分 | 2025年1月期 | 2026年1月期 | 2026年6月期 |
|---|---|---|---|
純売上高 | 1,352,739 | 2,003,825 | 1,358,413 |
販管費及び一般管理費 | 1,506,590 | 1,864,038 | 1,051,659 |
営業利益 | △190,572 | 88,946 | 271,516 |
経常利益 | △169,189 | 117,702 | 300,743 |
当期純利益 | △173,084 | 116,498 | 261,123 |
(千円)
区 分 | 2025年1月期 | 2026年1月期 | 2026年6月期 |
|---|---|---|---|
純売上高 | 228,581 | 274,568 | 117,341 |
販管費及び一般管理費 | 199,860 | 211,684 | 103,760 |
営業利益 | 11,332 | 40,568 | 2,778 |
経常利益 | △20,182 | 4,662 | △18,543 |
当期純利益 | 113,619 | 17,682 | △18,989 |
(千円)
各事業及びプロジェクトの取り組み、業績は以下のとおりであります。
FC今治2シーズン目となる倉石圭二監督のもと、スローガンとして「BEYOND STANDARD」を掲げ、J2、J3クラブで構成される昇降格のない特別シーズン「明治安田J2・J3百年構想リーグ」に挑みました。
開幕戦から9試合を終えて、2勝1PK勝ち1 PK負け5敗の勝ち点9で9位に低迷。4月8日付で倉石監督が退任し、レディース・ホームグロウングループ担当執行役員の塚田雄二氏が新たに監督に就任しました。ただ挽回するには至らず、最終的に、WEST-Aグループでは5勝1PK勝ち3PK負け9敗の10クラブ中9位、プレーオフラウンドを経て、40クラブ中35位に終わりました。
8月から始まる26/27シーズンに向けて課題の残るシーズンとなりましたが、選手の補強へのスピーディーな着手、監督・コーチの体制の見直しに着手した機会と捉えています。
個人では、梅木怜選手が昨シーズンに引き続き、U-21日本代表メンバーに選出され、世界を舞台に活躍しております。
「アシックス里山スタジアム」では後述する増席工事を進める中でのホーム戦運営となりました。平均来場者数は4,541名と、2025シーズンの4,800名を下回りましたが、平均収容率は85.4%を記録。昇降格のないシーズンで集客の面では難しさもありましたが、四国の全5クラブが集うグループの強みを活かし「四国サッカー遍路」企画を他クラブと連携し展開。特別シーズンならではの盛り上げを作り、集客に貢献しました。また、チームが戦績で苦しむ中でも一定の満員感を作れたことにより、どんな時もクラブを支えてくれるファン・サポーターの皆さまの熱量を改めて実感するシーズンとなりました。
当社の収入の柱であるパートナー収入に関しては、特別シーズン、26/27シーズンを合わせた1.5シーズンをベースにパートナーの皆さまと丁寧にコミュニケーションを取らせていただきながら、臨機応変に個別の対応を心掛けました。結果として今期は約5億8,439万円の売上となりました。複雑なシーズン移行に対して、ご理解をいただき、引き続きご支援いただいた結果と考えております。
入場料収入に関しては、特別シーズンに合わせた百年構想リーグ「シーズンチケット」を販売。売り上げは約6887万円を計上、またグッズ等の商品売上高も、約5675万円を計上しました。
【FC今治 アカデミー】
U-18/U-15カテゴリにおいて、アジアサッカー連盟(AFC)が定めるユース育成機関の格付け制度「AFCエリートユーススキーム」において、最高位の評価である「3つ星」に2026年6月に正式認定されました。なお、3つ星の認定はJリーグクラブアカデミーで初となりました。
FC今治が大切にしてきたフィロソフィーや、「岡田メソッド」に基づく一貫指導体制、指導者養成システム、デジタルプラットフォームを活用したトレーニング管理、さらに後述する野外体験教育などの人間教育のアプローチが、アジアトップクラスの基準を満たしていると高く評価されました。
今後は、主体性を育むための新しいコーチング法を中心とした、アカデミーの改革に取り組んでいく予定です。
トップチームは「なでしこリーグ2部」への返り咲きを目指して四国リーグで日々戦いながら参入戦へ照準を合わすべく活動しております。
また、2026年4月より、「FC今治高等学校明徳校女子サッカー部」が本格稼働しました。レディースNEXT U-18チームを高体連へ移行し、明徳校と業務提携をしてコーチを派遣しております。全国を目指したチャレンジが今始まりました。
2016年から中国の浙江职业足球俱乐部(浙江FC)と提携して、育成世代のチームにおいて、理念・チーム編成・指導法・評価方法の確立など指導体制を構築するサポートをするとともに、指導者のレベルアップ、トップチームに昇格できる選手の育成に努めております。
また2025年度のアメリカ、タイ、台湾・ラオスでの岡田メソッドを活用したサッカークリニックの実施に続き、2026年3月にカンボジアでのサッカークリニックを実施しました。スバイリエンFCのU-15の選手を対象にFC今治のコーチスタッフがトライアルで指導を行いました。
引き続き、東南アジアを中心に岡田メソッドの事業化に向けて取り組んでいきます。
野外体験を通じて、“遺伝子にスイッチを入れる”をキーワードに「生きる力」や「感受性」を育むプログラムの実施、また社会人を対象にしたチームビルディング研修などを行っており、2024年度から始まったFC今治高等学校里山校の生徒を対象とした野外体験プログラムも3年目となりました。1年生のお遍路チャレンジウォーク、2年生の新潟県での雪山合宿に加え、3年生の海外研修へのサポートも実施。引き続き、野外研修という形でFC今治高校の生徒たちの育成に関わっていきます。
2025年2月の大型映像装置設置に続き、2026年8月からの新シーズンに向けて増席工事に着手しました。南北両ゴール裏およびコーナーに合計約3,500席を増やし、8,848席に増席。従来約1,400席だったゴール裏の迫力がスケールアップし、コーナー部にはそれぞれの楽しみ方ができる特別感のあるシートを増設。より一体感のあるスタジアムへと進化しました。
また、増席工事に伴い移設したドッグランは2026年6月にリニューアル。コンテナ休憩所を新設し、コンテナ内のウッドデッキスペースで飼い主の皆さまでの交流や、ワンちゃんとのリラックスタイムをお楽しみいただく場として活用いただいております。
2024年のコンソーシアムの立ち上げ以降、人々が支え合えるコミュニティづくりに挑戦しています。
里山ファームやぶどう畑の手入れを社外の人々も巻き込んで実施する「みんなでお世話デー」「ヴィンヤードクルー」活動も継続中。その活動の中で完成したワインを「Bari Blue(バリ・ブルー)」と命名。記念すべきワイン1号の試飲会には、ぶどう畑に関わっていただいた方々をお招きし、温かい時間と空間を分かち合うことができました。
また、2023年から始まった「FC今治たんぼ」の活動も4年目となりました。今回は「苗づくり」から挑戦し、「どろリンピック」や「田植え」にもお子様を中心に多くの方々に参加いただきました。今後は稲刈りを経て収穫したお米の用途についても検討を重ねていきます。
また、コミュニティの交通の在り方として乗合型移動サービス「mobi」の市街地運行を関係各社と連携して進めておりましたが、2026年3月より運行事業者の破産手続きにより、現在は無期限運行休止となっております。今後、行政や関係各社とも連携をしながら、交通分野での新しい取組みを検討していきます
引き続き、衣食住のインフラ的コミュニティをはじめ、スポーツ・健康・教育、そして芸術、観光などの発展的コミュニティを意識した様々な事業展開に取り組み、挑戦していきます。
上記のコミュニティづくりの取り組みの一環として、イオンモール株式会社イオンモール今治新都市が設立し、当社が運営を担う多世代交流施設、「しまなみ木のおもちゃ美術館」が2026年3月20日に開館しました。
おもちゃと遊びを通じて「木育」を伝えるとともに、赤ちゃんからお年寄りまで多世代が自然に集い、交流が生まれる地域のコミュニティ拠点となることを目指し、ボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」の皆様と共に、日々運営しております。おかげさまで開館以降、多くの方々にご利用いただき、2026年8月8日に来館者が3万人を突破。引き続き、新たな交流の場づくり、コミュニティづくりにチャレンジしていきます。
2026年4月、今まで以上にファン・サポーターの皆さま、地域の皆さまとクラブの交流を広げていきたいという想いのもと、FC今治の公式マスコットが誕生しました。「瀬戸内海で村上海賊の水先案内を担っていた精霊』という世界観を構築し、名前を公募した結果、3000件を越えるエントリーをいただき、選考の末、「セイルン」に決定しました。「世界の大海原に打って出る」というFC今治の精神を表すキーワード「Sail(航海する・帆を張る)」に、誰もが親しみやすい響きを掛け合わせて命名しました。
皆さまに愛されるキャラクターへと成長できるよう、様々な場所に顔を出し、活動してまいります。
26/27シーズンを迎え、増席した8,848席のスタジアムでのホーム戦が始まりました。シーズンを通して満員のスタジアムを創り続けることが、全社を挙げて取り組むべきで課題だと捉えております。全社プロジェクトとして満員プロジェクトを立ち上げ、全スタッフの知見やアイデア、ネットワーク、マンパワーを動員し、「熱響を、共に」を合言葉に満員のスタジアムを目指し続けます。また、増設したスタジアムにおいても、引き続き無事故・無事件を前提とした、安心・安全なスタジアム運営、そして交通アクセスの整備も含めて快適な観戦環境の整備に取り組んで参ります。
昨期から引き続き、前述した共助のコミュニティの取り組みを事業として収益化、継続していく仕組みを作ることを優先事項と考えております。将来的には当社の収益の大きな柱とすべく、3年後、5年後、10年後を見据えつつ、まずは今後、FC今治コミュニティの会員制度の構築を進め、会員が各種情報を確認したり、会員同士が相互交流できるオンラインプラットフォームの導入を検討してまいります。
上記に加えこちらも昨期から引き続き、対処すべき課題として人事制度の整備に取り組んで参ります。前述のとおり110名を越える組織となり、2030年目指す姿に掲げた「ひとりひとりが主体的にやりがいを持って働き、コミュニケーションを重ねながら、お互いがチャレンジ・成長していける組織づくり」を着実に進めていく必要があると考えております。
そのために、人事スタッフを増員し、代表及び人事スタッフが今まで以上にスタッフとのコミュニケーションの機会を増やす体制を整えてまいります。「100人100人通りの人事」を合言葉に引き続き取り組んで参ります。
トップパートナー
エグゼクティブパートナー



































