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第二回 共感で広がる、つながり
2020年に今治.夢スポーツとソーシャルインパクトパートナーであるデロイト トーマツ グループによる取り組みの一環として、環境教育の拡充のための環境教育冊子「わたし、地球」を制作しました。制作された環境教育冊子は、2020年度は今治市内の小学5年生に、2021年は小学4年生及び5年生に配布いたしました。更に今年の6月には「わたし、地球」の一部がSDGsの理解を促進するための小学生向けコンテンツとして、ハローキティ主演で動画化されるなど、サッカークラブのパートナー活動の枠を超えるような大きな取り組みになっています。
今回は「わたし、地球」の制作に関わった2名が語る「わたし、地球」が生まれたきっかけや、込められた想いをお届けします。
「わたし、地球」がどのように展開されているか教えてください。
【氏家】
まずは、当初の予定通り、今治市の教育委員会を通じて市内の小学生へ贈呈を行いました。
2020年度は12月の冬休みにあわせて小学5年生に、2021年度は7月の夏休みにあわせて小学4年生と5年生に贈呈させていただきました。
今治市では全ての小学校で5年生がアースランドの環境教育プログラムを体験しに来ているので、プログラム体験をより効果的にするための予習やその後の復習に繋がるようにという意図で、毎年小学4年生への配布を予定していたのですが、2020年度についてはコロナの影響でプログラムに参加できなかった学校が多くあったので小学5年生に配布することとなりました。
2021年度も、引き続きコロナの影響があり参加できない学校があるので、小学4年生と5年生の両方に贈呈し、2022年度以降は小学4年生に届けていく予定です。
【黒澤】
「わたし、地球」の読み聞かせ会も実施しています。
3月にはデロイト トーマツ グループの皆さんを対象に、オンラインでの読み聞かせ会を実施させていただきました。少しでも自然を感じてもらえればと思い、アースランドの森の中から繋がせてもらい、読み聞かせと質疑応答を行いました。
在宅勤務の方が多いので、お子様を含め多くの方にご参加いただき、また事後アンケートでも鳥の声が聞こえてきたり、アースランドに咲く菜の花を見ながら朗読を聞けて癒された、という感想が非常に多く寄せられました。デロイト トーマツ グループの皆さんが環境問題や私たちの活動に興味関心を持っていただけているということを感じられて、とてもありがたく思います。
本来ならばアースランドで今治の方々に対しての読み聞かせ会を行う予定だったのですが、こちらはコロナの影響で中止となってしまいました。
動画にもなったと聞きました。
【氏家】
そうなんです。「わたし、地球」がキティちゃん主演の動画にもなりました。
デロイト トーマツさんでSDGs関連の教育コンテンツとなる映像を制作するということになった際に、「わたし、地球」を活用していただけることになりました。
キティちゃんはある意味で日本のSDGs広報のような存在で、SDGsに関わる動画やSDGs啓発など幅広く登場しているので、今回もキティちゃんを主演にした映像を作ることになりました。
この動画は教育コンテンツとしてだけではなく、別所哲也さんが主宰され、デロイト デジタル様が協賛をしているショートショートフィルムフェスティバルでも紹介されました。
【黒澤】
これまでアースランドで地道に行っていた環境教育プログラムが、デロイト トーマツさんのおかげで、絵本として形になり、更にキティちゃん主演の動画にまでなりました。今治はもちろん、今治を飛び出してより多くの方に私たちの想いが届けられるようになったことを、とても感謝しています。
より多くの方に氏家さんや黒澤さんの想いが届けられるということですが、今治の子どもたち以外の皆さんはどうやってアクセスすることができるのでしょうか。
【氏家】
キティちゃん主演の「わたし、地球」については、デロイトトーマツさんのYouTubeで2022年4月末まで誰でも見ることができます。是非とも、一人でも多くの皆さんに見てもらえたらと思っています。
【黒澤】
誰でもというわけではないのですが、実は今治の子どもたちだけではなく愛媛県のすべての小中学生に「わたし、地球」の冊子と動画を見てもらうことができる様になりました。
愛媛県内の公立小中学校の子どもたちに配布されているタブレット端末で愛媛新聞様が提供しているⓔスタというコンテンツの中にある「えひめのさんぎょう」という項目の中で「わたし、地球」の冊子と動画を見ることができるようになっています。
今治に留まらず、より多くの子どもたちに「わたし、地球」を知ってもらえるようになり、とても嬉しく思っています。
【氏家】
また、先日に行われた「小島よしおと学ぶ、みんなでできる地球温暖化対策」という環境省のオンライン課外授業でも活用いただけました。
「わたし、地球」の動画を基に、環境問題について考えるというオンライン課外授業だったのですが、ある意味で「わたし、地球」が私たちの手を離れて、より多くの場所でより多くの子どもたちの役に立てているのが嬉しく感じています。
今後はどの様な展開を考えているのでしょうか?
【氏家】
まだまだどの様に展開できるかは未定ですが、冊子版「わたし、地球」の英訳を行いました。これを絵本として海外で展開するのか、オンライン書籍として展開していくのかは、これから検討していくところですが、日本語だけではなく英語にもなることで、日本に限らず世界中の子どもたちに何かしらの形で貢献できる状態になったと感じています。
【黒澤】
私たちだけでは、とても限られた子どもたち・人たちにしか展開できなかったかもしれませんが、デロイト トーマツさんのおかげで国内でより多くの人々に展開することができました。
今後は、この英訳を用いて世界に「わたし、地球」が羽ばたいていくかもしれません。
私たちの想像をはるかに超えることが、この1年で起きており、更に想像のできないところまで「わたし、地球」がたどり着くかもしれないと思うと、とてもワクワクしています。